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香川のおすすめスポット 四国八十八か所めぐり 第79番札所 天皇寺 8 Jun 2011, 2:30 am
なぜ、天皇寺という名前なのか、不思議でした。
しかも近づいていくと、鳥居があります。
神社なら分かりますが・・・
鳥居脇にある道しるべには 「崇徳天皇」とも書かれています。
さらに近付くと赤い鳥居。
「崇徳天皇」「白峰宮」とあります。
「白峰」とは高松にある五色台の、 「白峯寺」と関係もあるのでしょうか?
謎は深まります!
そもそもは、行基さまが開いたお寺だそうです。
一時は荒廃していましたが 弘法大師さまが再興したといいます。
その時の名前は「摩尼珠院」といったそうです。
その後、このお寺は都の京都と関わります。
崇徳天皇が天皇に就いた後、 弟の近衞天皇や後白河天皇にその座を奪われます。
そこで崇徳天皇は藤原氏と組んで 兵を起しました(保元の乱)。 が、戦い敗れ、讃岐の国に島流しとなったのです。
そして京の都を恋いながら、この讃岐の地で 崇徳天皇は46歳で亡くなりました。
宗徳天皇は悲劇の天皇でした。
そしてこのお寺は彼のゆかりのお寺だったようです。
その後、彼の霊を鎮めるため 二条天皇が「崇徳天皇社」を造られ 後嵯峨天皇によってこの地に移されたそうです。
それから近代に入り、 明治新政府の神仏分離令により、 摩尼珠院は廃寺となりましたが、 天皇社は「白峰宮」と呼ばれ、 初代神官には摩尼珠院主が就いたそうです。
さらに明治20年、筆頭末寺の高照院が当地に移り、 「金華山高照院天皇寺」と呼ばれたということで 複雑ないきさつがあるようです。
境内には樹齢500年という 楠がありました。
ご神木になっています。
お寺なのですが、 雰囲気は神社そのものです。
とはいえ本堂も、大師堂もあります。
神社とお寺が混在する そしてなんとなく古と近代も混在する、 さらにいえば、
なんだか、和洋中折衷のような 不思議な趣きのお寺です。
下の写真の、この門も不思議です。
ちなみに住所にも「字天皇」という 珍しい地名がついていました。
天皇寺:坂出市西庄町字天皇1713番地2 (住所をクリックすると地図情報を表示) |
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